産後の腱鞘炎、ただの「使いすぎ」だと思っていませんか?
「安静に」と言われても休めないママへ贈る、医学的メカニズムの話
「抱っこのしすぎ」「手首の使いすぎ」と言われるけれど、それだけじゃない。
ペットボトルの蓋が開けられない、赤ちゃんを抱き上げるたびに走る激痛。
産婦人科や整形外科で相談しても「産後特有のものだから、なるべく安静に」と言われて終わり…。そんな経験はありませんか?
でも、育児に「安静」なんて不可能です。
なぜあなたの手首がこれほどまでに悲鳴を上げているのか。その「本当の理由」を、少し専門的な視点から紐解いてみましょう。
1. 手首の「トンネル」が狭くなる理由(ホルモンの影響)
産後の腱鞘炎の最大の原因。それは「ホルモンバランスの激変」です。
妊娠中、お腹を大きくするために全身の靱帯を緩めていたホルモン(リラキシン)が、産後は急激に減少します。代わりに、緩んだ組織を「元に戻そう」とするホルモン(プロゲステロン)が働き始めます。
手首には「腱」が通るトンネル(腱鞘)がありますが、ホルモンの影響でこのトンネル内が腫れやすく(滑膜の肥厚)、スペースがぎりぎりになります。
つまり、「普通ならなんともない抱っこ」でも、今のあなたの手首にとっては「大渋滞のトンネルを無理やり通り抜けようとする」ような摩擦が起きている**のです。
2. 手首の痛みは「お腹の中」から始まっている?
神二整骨院が大切にしている「内臓のスペース」という考え方。これが腱鞘炎とも深く関係しています。
出産直後の内臓は、赤ちゃんがいた場所へ急に戻ろうとしたり、下がったりして不安定な状態です。この「内臓の崩れ」が横隔膜を下げ、呼吸を浅くし、結果として首や肩をガチガチに固めてしまいます。
「肩や首が固まる」→「上肢への血流が悪くなる」→「手首の炎症が引かない」
この負の連鎖がある限り、いくら手首を揉んだり湿布を貼ったりしても、根本的な解決にはなりません。手首を治すには、まず「お腹の中のゆとり」を取り戻し、全身の血流を再開させる必要があるのです。
3. 20:00営業という
私は、ママたちが「自分のメンテナンス」を後回しにするのを何度も見てきました。
「赤ちゃん連れだと周りに気を使うし…」「パパが帰ってくるまで家を出られないし…」。
だからこそ、当院は20:00まで営業しています。
夜、パパに赤ちゃんをお願いして、一人の女性として「自分の体」に向き合う30分。
その「休息」が、明日からの笑顔の抱っこを支える力になります。
